「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」を観てきたから感想を書く【ネタバレあり】

ネタバレあるので、まだ「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」を観てない人はこのページを早く閉じて!

そして観たらまた読みに来てくれるとうれしいです。

アベンジャーズ第3弾となるこの作品、これまでのアベンジャーズと明確に異なるのはヴィラン(悪役)が明確に「人間」として描かれているところ。

ヴィランはサノスというおじさん。

サノスさんが苦しみつつも目的を遂行し、「やれやれやっとひと仕事終わったわ」という安堵の表情で朝日を眺めるシーンで映画は終わる。

えっ! これで終わりこの映画? マジで!?

アベンジャーズはマーベル世界の祭りだった

「アイアンマン」(2008)以降、マーベルの映画は同一の世界での出来事として描かれてきた。

このマーベルの世界、そして作品群をマーベル・シネマティック・ユニバース、略してMCUと呼ぶ。

MCUにおいて「アベンジャーズ」シリーズは、各作品のヒーローが集う「祭り」だった。

「アベンジャーズ」(2012)ではなに考えてんのかわかんない宇宙人が、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015)ではありがちな人工知能が敵。

ストーリーは一本調子のヒーローもの。マーベルの各作品の主人公が一堂に集うファンサービス的な作品で、派手にドッカンドッカンやるのが、アベンジャーズだった。

「インフィニティ・ウォー」は祭りでなく コピーどおりアベンジャーズが全滅する

なので「インフィニティ・ウォー」も、アベンジャーズ全滅とか大げさなキャッチコピーつけてるけど、ラストはみんなで大逆転なんでしょ、と。

しかし、残り時間がどんどん少なくなっていき、もう逆転ムリだよね? と思ったら度肝を抜かれるあのラストで。

「キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー」(2016)も強烈にちゃぶ台をひっくり返すラストだったが、インフィニティ・ウォーもまたそう。

主役はアイアンマンでもキャプテンアメリカでもなくサノスだった

呆然としつつ映画館を後にして、この作品いったいなんなの? と頭をかかえたが、本作の主人公はアイアンマンでもキャプテンアメリカでもなく、敵のサノスなんだなと考えると、いろいろと納得できた。

サノス。

これまでのMCU各作品でちょいちょい登場しており、そこからの印象は、強いんだけど冷酷でセコい悪党、みたいな。

「サノスは帰ってくる」!

たとえば「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(2014)では主従関係みたいな感じのロナンが簡単に裏切るし、二人の娘も裏切るし、人望ゼロ。

しかし「インフィニティ・ウォー」では冒頭からサノスの魅力全開。印象が強いシーンを列記してみよう。

  • いきなりソーがボロボロ
  • MCUでフィジカル最強レベルのハルクと殴り合いで勝つ。しかもきれいなストレートパンチとフットワークで組み立てたボクシングで圧倒する
  • 魔法使いタイプをはじめ、忠誠を誓う部下もいる
  • 「宇宙を救いたい」という大義を持っている
  • 少女を助けて養女にするような人情もある
  • 大義のためにはその娘にした養女を殺すが苦しんでもいる
  • 必死に抵抗したアイアンマンに敬意を表する
  • ソーの斧でザックリで苦しむ表情は消耗したオジさん感がある

そして、微笑むサノスで映画は終わり、「サノスは帰ってくる」という一文が表示される。

いやフツーはそこ「アベンジャーズは帰ってくる」だよね……

サノスはラオウだった

さっき上げたサノスの魅力の数々、なんか知ってるキャラなんだよなと思ったら「北斗の拳」のラオウだった。

マッチョな体型はそっくり。

フィジカルが強く、拳法のテクニックも超一流。

クセのある部下をまとめるカリスマ性。

乱世をまとめるという野望。

最強となるために愛した女を捨てようとする。

たとえ勝っても強い敵(ジュウザやトキ)には敬意を表する。

あー、ラオウだわサノスって。

ソウルストーンを得るために涙を流すシーン、ユリアに手をかけようとするラオウのあのシーンとそっくりだわ……

ウィキペディアによれば、

ジョー・ルッソ監督は(中略)「サノスを新世代のダース・ベイダーにしたい」と述べており、

とか、

脚本を執筆したスティーヴン・マクフィーリーとクリストファー・マルクスは本作について「サノスの映画である」と語っている。

とか。本作はやっぱりサノスを魅力的な人物として描こうとしたんだな、と。

ハリウッドが魅力的な悪役を創造しようとしたら、80年代に日本で生まれたラオウになってしまった、というのはおもしろい。

アベンジャーズ4を予想する

MCU作品でお約束のエンドクレジット後の映像。本作ではニック・フューリーがポケベル(!)で誰かに連絡して消えていくシーンで終わった。

最後にポケベルに表示されたマークから、連絡相手はキャプテン・マーベルという人物だとされる。

キャプテン・マーベルがどんなキャラなのかググってみると、アメコミ版では

  • 怪力
  • 空飛べる
  • 眼からビームを放つ

ぐらいはまだいいとして、

  • 予知能力がある
  • 宇宙空間でも生きられる

というチート級スペック。MCUでも単体作品「キャプテン・マーベル」が2019年3月8日に全米公開され、その後のアベンジャーズ4へつながっていくはず。

しかし、どれほどのスペックでも、キャプテン・マーベルがサノスに対抗する有力な手段となるとは考えにくい。

怪力とか空飛ぶとかビームとかで解決できる問題じゃないからね。サノスは。

予知能力、というのはおもしろそうだが、すでにストレンジが1,400万通りの未来を観てきて、なおああなったわけだから。

ストレンジがトニーの命乞いをしたのはなぜか

というわけで、カギはキャプテン・マーベルよりもストレンジの観てきた未来にあるんじゃないか。

「おまえらの命よりタイム・ストーンが大切」と言ってたくせに、結局はタイム・ストーンとひきかえにトニー・スタークの命乞いを、ストレンジはする。

トニーを生かすことが、1,400万分の1につながるのか。

あるいはタイム・ストーンを渡す前にストレンジがなにか仕組んだとか。時間を巻き戻せて勝つまでやり直せるとか。でもそのオチは「ドクター・ストレンジ」(2017)で使ってるしなー。

アベンジャーズ4のあとに続編をひかえてるヒーローもいる。ヒーローや、ヒーローが活躍する世界を元に戻すには、時間を巻き戻してサノスの指パッチンをなかったことにするしかないんじゃないか。

トニーとスティーブは仲直りするのか

それからものすごい大事なことわすれてたけど、本作で「当然仲直りすんだろ」と思ってたトニーとスティーブが顔も合わさず、「キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー」以来の因縁をまだ引っ張る。

ロバート・ダウニー・Jrはアベンジャーズ4でトニー・スタークを演じるのは最後のはずなので、いくらなんでも次回では仲直りした友情パワー炸裂でスッキリしたラストを期待したいんですけど。

おしまい