「プロフェッショナルアイディア。欲しいときに、欲しい企画を生み出す方法。」小沢 正光 (著) を読んだぜ

著者は博報堂に勤め、アサヒスーパードライやフェアレディZの広告を手がけた方です。スーパードライのCM、カッコよくてインパクトありますよね。

あのような魅力的なCMを、いったいどうやって次々に生みだしたのか。

天才的でセンスがいいコピーライターが、街を歩いているときになにかひらめいて、シャッと書きなぐったメモをもとに、……というようなことを想像していましたが、実はぜんぜんそんなことはなくて、実に泥くさく、産みの苦しみに満ちた思考の連続から、すばらしいアイデアが生まれていたのです。

全力で思考を振り絞るために3回アイデア出しをする

著者のアイデアの生みだし方は、3つのプロセスを経ます。

まずはアイデアを書き出す。紙に手書きを推奨しています。考えつくことはすべて、書き出します。

次に、そのアイデアを整理します。1アイデアに1枚の紙をつかい、他人に読んでもらうぐらいに、ていねいに清書します。

そして、整理し、清書したアイデアを壁に貼り、客観的な視点もふまえて吟味します。

これだけでもけっこう大変ですが、これを3回くりかえすそうです。

そもそも1回目ですべてを出し尽くしているから2回目もなにもないはずですが、無理矢理にでもひねり出す。しかし、2回目で出したアイデアにもまだ甘さがある、と。

だから3回目に挑むわけですが、この段階はもう極限状態で、そこまで自分を追いつめると、開き直りのようなものもあって思考が一気にジャンプする、と著者は述べます。

「考える」のは苦しくてむずかしいから

考えているつもりが悩んでいるだけで実はなにも考えていない、ということはよくあるのではないでしょうか。

考える、ということは実にむずかしく、苦しいのです。

書いてみる、というのは、考えるためにはとても有効なのですが、

「えっ! オレの考えって、こんなにレベル低いの?」

ということがわかってしまって苦しいので、書きたくなくなるのですね。

そんなに苦しい「考える」を、3ラウンドもくり返す著者のアイデア出しの方法は、想像するだけで胃が痛くなってきます。

この3ラウンド方式、とても時間がかかりそうですが、くり返していると、要する時間が短くなっていくそうです。「思考」も筋肉と同じで、鍛えればレベルアップしていくのでしょう。