交通費3,200円 所要5時間 予測粗利6,000円という大赤字の案件になぜ全力を注ぎ込むのか

産業廃棄物や資源物の管理を企業に提案する事業でメシを食っている。

許可や車両は持っていないので、自らが産廃に直接タッチすることはない。協業している産廃処理業者さんやリサイクル業者さんに、産廃や資源物の回収と処理をお願いすることになる。

電話やメールで回収日時を確定させれば、あとは業者さんまかせでも仕事は進むのだが、それでもできるだけ現場に足を運ぶことにしている。

仕事の成果は、移動距離に比例する、と思っているからだ。

小さな仕事を足がかりに大きく育てる

ぼくの会社は企業間取引がほとんど。

産廃は、製造現場や建設現場で発生するので、契約をもらうためには現場に足を運び、産廃を見て、いい提案ができないか知恵を絞る。

工場というところは、常に産業廃棄物が発生している。

すでに契約がある産廃処理業者さんが出入りし、日々、産廃を回収している。

なので、そういう実績がある処理業者さんを押しのけて、仕事を得るには、どんな小さなきっかけでもいいので、まずは仕事を得て、それを足がかりに、実績を作り、少しずつ拡げていく、ということになる。

書くのは簡単。気の遠くなるような道のり。

たとえ大赤字でも現場に足を運ぶ

今日も、あるお客さんから小さな仕事をいただいたので、現場に足を運んだ。

自宅から往復5時間、交通費3,200円。予測粗利は6,000円。人件費を考慮すると、大赤字だ。場内のかたすみにストックしている、ある産廃を回収するだけの、簡単な作業。業者さんまかせでも問題ない。

それでも、あえて足を運ぶ。

粗利がたった6,000円というと、数値としてみれば魅力は薄い。お客さんからすれば、そうではない。

その産廃がきちん片付くかどうかは、重大なこと。そこに立ち会う価値は、6,000円程度、ではなくプライスレス。

現場には利益がゴロゴロと転がっている

工場を訪れると、様々な産廃や資源物があるので、提案のネタが拾える。

また、お客さんと仲よくなることで、困ったときの相談ごとを、こちらにいただける可能性も高まる。

今日も、「そういえば、これも困ってたんだ」

ということで、新たな仕事のネタをいただくことができた。

思いがけず、担当者さんと長話する時間ができ、業界の事情や社内の人事などについて、おもしろい話を聞くこともできた。

それらは帰りの電車でメモになり、すでに次の仕事を得るためのタスクとなっている。

現場に行くと、こういうことがよくあるので、いくら赤字だろうが、時間がかかろうが、できるだけ足を運ぶ。