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来世はあるのか無いのか 死生観の違いで生きざまは大きく変わる 人生をゆさぶるおすすめの本を2冊紹介するよ

2017年7月11日更新

善い行いを積み重ねてるから、来世はイケメンで、金持ちに生まれてくるはず。

冗談交じりに、知人がそんなことを口にしました。

ぼくは、来世があるとは思っていません。この命は、死んだらおしまい。そこまで。

だからこそ、あれやこれやを先送りにせず、死ぬまでにやっておかなくてはならないのです。

人生に意味などないが、それでもよりよく生きていきたい

人生に、本質的な意味はありません。「嫌われる勇気」にも、そんな一節がありました。

「嫌われる勇気」岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)を再読した 自分より強いやつが多くて気に入らないのならアドラー心理学だ|KOKOSAKI

生まれてすぐ死ぬ赤ん坊。テロで命を落とす人々。交通事故で、地震で、津波で、生は差別なく、いきなり絶たれます。

数多くの人生は、さして意味がないまま、生を閉じます。わたしの人生の主人公はわたしであるとしても、この世界の主人公ではないのです。

世界、という神の視点からすれば、人間も虫けらも同じでしょう。しかし、だとしても、よりよく生きよう、とする姿勢を捨てはしません。よりよく生きようとするほうが楽しいからです。

生命は永遠でなく、死んだらそこで消滅する

よりよく生きる。善い行いをつみかさねる。

「来世でもっとよい境遇に生まれかわりたい」

という理由で、それをするのでしょうか。

わたしが「来世などない」と断言したら口論となりそうだったので、知人とのその話題はそこで打ち切りましたが、「来世」を信じる人は、良い境遇に生まれ変わる、というご褒美がなければ、今の生をよりよく生きることができないのか、という疑問は残りました。

死ねば、それまで。三途の川もないし、天国も地獄も、転生もありません。死んだ瞬間に、完結です。キリストでもシャカでも、死んだらそれまでです。

そう思い定めたほうが、今この瞬間を真剣に生きようという意欲が、湧いてきませんか? 来世でやりなおしはできないのですから。

永劫回帰で永久に同じ生をグルグルする

どれほど善行の貯金を積んでいても、どれほどの悪行を犯していても、死んだら全部帳消しです。神はいないし、帳尻は合いません。

仮に、百歩ゆずって、「命」というエネルギーが、死んだ後にリサイクルされて、転生して、次の生命体に注ぎこまれ、前世の行いによって、どんな業を背負うか、決定するとしましょうか。

すると、生まれ落ちた瞬間に、今生の生は決定されているわけです。あなたの今の苦しみは、前世の行いによるものですから。

いや、命に終わりがなくて永遠なのだとすれば、前々世の、前々々世の、そのずっと前からの、数え切れない生の業を背負っているはずですね。それを、たった一代の今世の行いで贖罪しようとは、都合がよすぎはしませんか。

そして、今の生の経験値を来世に持ちこすことはできません。だから、何度あなたが生まれ変わろうと、生まれ変わるたびに、同じ業を背負って、ゼロからスタートするのです。これまでも、これからも、今世と同じ業を背負い、同じ生がくり返されるのです。

ニーチェが言う「永劫回帰」というやつでしょうか。なんと恐ろしいのでしょう。あまりに恐ろしいので、わたしは「来世がある」という思想を捨てることにしたのです。

しめ切りがあるからこそ、全力でケリをつけることができる

仕事にはしめ切りがあります。しめ切りがない仕事など、優先度が低くて先延ばしにしているうちにどうでもよくなって消えていくタスクみたいなものです。

人生もそうです。「死」をしめ切りとするかどうかで、景色が違ってくるはずです。しめ切りまでに、すべてのケリをつけようとすれば、生き方は変わってくるはずです。

当然、そのしめ切りはいつ来るかわかりません。それがいちばん怖いのですが、ひとまずは平均寿命であたりをつけて、タスクを管理して、「これだけやれば今日はやり切った」という毎日を送るのが最善ではないでしょうか。

もし永劫回帰でグルグルするのなら、何度味わってもいい、という人生にしたいですね。

では、死生観を揺さぶってくれるかもしれない本を、2冊紹介します。

▲「嫌われる勇気」ではほとんど触れられなかった「老い」「病気」「死」について、どうとらえて生きていくのか、アドラー心理学の見地から述べています。

「死」とはなんなのか。考えるきっかけになれば。本書については、書評も書いています。

アドラー心理学実践入門 ~「生」「老」「病」「死」との向き合い方 岸見一郎(著)を読んだぜ!|KOKOSAKI

▲ニーチェは難解ですが、この本は超訳をさらにエッセンシャルして、わかりやすいです。

アマゾンのレビューを見てみると、ガチで研究している人には不評な本ですが、ニーチェの言葉にはわけのわからない熱さがあります。言葉の意味はよく分からんが、とにかくすごい自信なのです。

悩みを吹き飛ばすような勇気がわくと同時に、簡単に来世に期待はできないな、という覚悟を固めるのに、よいでしょう。

おしまい。

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