ホリエモンは否定するけど電話は今でも有効な営業ツールだ 「感情」を支配して人を動かせば仕事はうまくいく

ホリエモンに「電話なんてムダ」と言われると、電話が苦手なぼくとしては「いいこと言うなあオレも今日から電話しないし出ないぜ」と易きに流れてしまうので、自戒のために「電話めっちゃ大切だよ!」と書いておかねば。

▲東洋経済オンラインの記事です。新刊「多動力」でも電話をメッタ斬りだったね。

「ごぶさたですけど最近どうですのん?」がとっても大事

電話嫌いということでは、イケダハヤトさんもそう。

尖ってエッジが立っている人や、セルフブランディングできている人は、電話を嫌う傾向がある。めっさ電話かかってくるんだろう。目立つから。

だからこそ、有無をいわさず時間をとられる電話をきらう。

ぼくは電話が苦手だ。強制的に相手の時間を奪い、一方的にコミュニケーションを開始してしまう電話。もう暴力。自分がそれを行使するのが怖くてしかない。

「あの部長に電話しなければならないんだけど、今電話して大丈夫かな〜。会議中かもな〜。そういえば今日木曜だからこの時間は移動中だよな〜。でもこの件早く報告しないとな〜」

みたいな。

しかし、矛盾するけど、電話ほどいい装置はない。ぼくの事業において、電話は最重要な道具だ。利益を得るためのライフライン。バッテリー切れやクラッシュが怖いので、通話専用のガラケーを調達したほどだから。

大事な契約は、だいたいが電話で最終決定する。資料を作り、見積書を作り、プレゼンして、最後の一押しが電話だ。

さらには。

「ごぶさたしてますけど最近どうですのん?」

みたいな電話をかけるのも超重要。ぼくはこれがまた苦手なんだが、歯を食いしばり、血の涙を流しながら、

「ごぶさたしてますけど最近どうですのん?」

と電話をかけている。

これ、仕事を得るのに、とても大きな効果がある。

先日、だれでも名前を知っているIT分野の大企業の方といっしょに仕事をする機会があったが、彼もしょっちゅうお客さんと電話で話してて、営業マンには依然として電話は重要な仕事道具なのだろう、と。

非同期通信にはない同期通信のメリットとは?

堀江貴文さんは、電話や対面のようなコミュニケーションを「同期通信」、メールやメッセージを「非同期通信」とし、連絡や打ち合わせは細切れの時間をつかった非同期通信で十分、とする。

しかし、フツーの人がこれマネすると死ぬ。要件を通信する「だけ」なら、非同期通信が効果的だが、人間とは合理性だけの生物ではないからだ。

電話や対面のような同期通信においては、得られる情報量が膨大だ。だからこそ、互いの感情が揺らぎ、ふれあい、なにかが生まれる可能性がある。

男女の仲はまさにそうだし、仕事も似たようなもの。

「信頼できるからキミと契約してあげるよ」

「気にくわないからあいつからは絶対に買わない」

ということは、仕事ではよくあることだ。

極端なことを言えば、仕事はほぼすべて、人間の感情で動いている。つーか、人類の歴史がそうだ。

感情を支配するものが、勝つ。

ホリエモンだって、イケダハヤトさんだって、大切な人とは同期通信してるんだから。

同期通信はコミュニケーション・コストが高いんだけどそこは手を抜いちゃダメだよ

あらゆる人間関係は、感情に支配されている。相手の感情にうまく働きかければ、仕事はうまくいく。

そのためには、同期通信、つまり電話や対面を効果的に利用するしかない。

非同期通信のほうがコミュニケーション・コストが低いので、ついそっちに頼ってしまうんだが、そこは省力化していいところではない。

苦手な上司や取引先ほど、スパーリングで一発もらうぐらいの覚悟で、顔を見にいかなければならいなのだ。

▲異論や反論も含め、多くの気づきをくれた、刺激的な本。アマゾンのレビュー見てると、自分の考えと違う本は評価を低くする人が多いんだけど、反論を自分の中に生みだしてくれる本、というのもまた良書なのではないか。

▲繰り返し読みたい名著。人を動かすには感情しかない。

おしまい。