「イノベーションを起こす」と言う人を信用してはいけない3つの理由

イノベーション。革新を起こして世の中を変えていくこと、という意味でしょうか。

なんだかカッコよく、口当たりがよく、いかにも仕事してる気分になれるのでしょう。「イノベーション!」と簡単に言ってしまう、組織のトップやリーダーが多いような気がするのです。

しかし、注意しましょう。イノベーションとは甘美でありながらも、猛毒です。そして、実際にそれをなしとげることができるのは、ごく一部の天才のみなのですから。

革新するということは「革新される側」がいるということ

イノベーションとは、なにかを革新していくことです。世の中にとって、とてもいいことのように思えますが、実はけっこうつらいことでもあります。

革新する、ということは、革新される側が存在します。多くの場合、革新される側は「あなた」や「わたし」といったフツーの人です。

織田信長、というひとは日本史において最大のイノベーションを起こした人です。信長が「中世」を革新して、「近世」への扉を開いたからこそ、日本という国は大きく躍進しました。

しかし、中世という時代に、フツーに生活している人びとはたくさんいて、信長はそういった人たちを抵抗勢力としてたくさん殺しています。殺さねば革新できないからです。

イノベーションをなしとげることができるのは一握りの天才だけ

イノベーションとは、抵抗勢力との戦いであり、かれらの犠牲の上に成り立ちます。抵抗勢力は、それはもう必死に抵抗しますから、血みどろの戦いとなります。

戦国時代だけでなく、現代のビジネスの世界でもそうです。革新するということは、他者の利益をぶんどりにいくようなものなのですから。

イノベーション。それはもう、フツーの人がやれることではありません。だから、なにかの演説の場で「我が社はイノベーションを起こし〜」とか簡単に言ってしまう経営者やリーダーは、あまり信用しないほうがいいかもしれません。

具体的になんなのかよくわからないことをやる、と言ってしまっているわけですから。

あるいは、イノベーションがなにかを理解した上で、言ってしまう人もいます。これも要注意です。血みどろの戦いに、周囲を巻き込もうとしているわけですから。あなたが「血みどろの戦いをしてみたい」というなら話は別ですが。

信長もジョブスも天才なんだけど勤め先の社長だったらツラいよね

織田信長。あるいはもっと近い時代でイノベーションを起こしたスティーブ・ジョブズでもいいです。かれらの伝記にふれてみると、「ロクな人間じゃないな」と思ってしまうわけです。天才とは、えてしてそういうもののようです。

イノベーションの恩恵を受ける側ならいいのですが、イノベーションを起こす側として、そういった天才のもとで働くことが幸せなのかは、よく考えてみましょう。

そもそも、フツーの人間であるぼくなどは、天才であるかれらからは戦力外通知を受けるでしょうけど。足軽とか、中国の工場でiPhoneの組み立てするぐらいならできるかな。

タイトル

というわけで、

  1. イノベーションがどういうことかわかっていないのにやるという人 → 口だけなのでヤバい
  2. イノベーションがどういうことかわかっててやるという人 → 血みどろの戦いを周囲に強いるのでヤバい
  3. イノベーションがホントにできてしまう人 → 信長やジョブスの伝記を読んでみるとヤバい

ということです。

割合から言えば、ほとんどが1です。たまに2がいて、そこからごくまれに3になっていく人がいます。

注意しましょう。

おしまい。