システム手帳の美学 一冊を長く使いこみ長期目標を達成するための4つの掟

ITの時代。スマホやPCは数年で陳腐化し、価値を失う。

家電製品も身の回りの道具も、壊れたら治すよりも買い換えた方が早い。

せめて、手帳ぐらいは使いこんでみたいではないか。ちょうど、今後20年の長期計画を作成しているところなんだが、それを管理するシステム手帳も、一冊を使いつづけたい。

ヨボヨボのジジイになったとき、ボロボロで崩壊しそうな手帳を取り出し、

「ぼくはずっとこれでやってるんですわ」

と言えたらサイコーにカッコいいではないか!

長く一冊を使いつづけるためのルールが自然にできた

中断した期間もあるが、もう20年ぐらいシステム手帳をつかってきたので、継続して使いつづけるための美学というか、掟のようなものが自分の中にできあがってきた。

それを、ここではまとめてみよう。

なお、これから書くことは、ぼくが自分に課すために作った掟だ。当然ながら、他者の手帳の使い方をけなしたり、おとしめたりするつもりは一切無いのでご了承を。

一冊の手帳を長くつかうための掟その一 一冊ですべてやれ

一冊ですべてやる。

すると、その一冊を管理する時間を増やせる。

結果として、その一冊を長くつかうことになる。

ほぼ日やEDITやジブン手帳や能率手帳ゴールド。世の中、魅力的な手帳があふれているが、システム手帳はいくらでもカスタマイズできるので、他の手帳を併用する意味が薄い。

すべての力を、一冊に注ぎこもう。

一冊の手帳を長くつかうための掟その二 ちょっといいバインダーを手に入れてつかいこめ

低コストのバインダーは長持ちしない。昔、壊れてしまったバインダーを分解したことがあるが、驚くほど安っぽくて幻滅したことがある。

安いバインダーは、たとえ本革製だとしても、悪い革を加工しているからか、ほとんどプラスチックみたいな感触だ。

手帳で本格的に自己管理をはじめると、一日に数十回は手にすることになるから、ある程度はいい革をつかったバインダーを選びたい。

【関連記事】システム手帳のおすすめブランドとバインダーをまとめてみた

▲オススメのバインダーは以前、記事を書いた。

長期にわたってつかいこむなら、いい革をつかって、かつシンプルな構造のバインダーがいい。

【関連記事】理想的なシステム手帳 ノックスブレインの「LUSSO」(ルッソ)を入手した

▲ステータスを「良い革」に全フリしたバインダー、ルッソ。いい革だが、作りがシンプルなので安い。予備をもう一冊欲しいぐらい。

【関連記事】システム手帳を再びつかうために驚異的な薄さのバインダー「ルフト」を買った

▲もうひとつ、ステを革に全フリしたバインダーがルフトだ。その発展型がプロッター。

一発で理想のバインダーに出会うのは難しい。 理想そのものも変化していく。何度か買い換えることも覚悟しておこう。

これからシステム手帳をはじめるなら、ルフトやプロッターでスタートして、重要なリフィルが11mmリングにおさまらないほど増えたら、大きなバインダーを検討する、というのがいいだろう。

一冊の手帳を長くつかうための掟その三 バインダーとリフィルとアクセサリーのブランドを統一する

同じ規格なら、どんなメーカーのバインダーやリフィルやアクセサリーであろうと、組み合わせることができる。そこが、システム手帳の利点だ。

しかし、実際に複数メーカーのものを組み合わせてみると、なんだか統一感の無い、ごちゃっとした手帳ができあがる。これは、想像以上に使い手の集中力を欠く原因となる。

たとえば、リフィルは各メーカーで紙質に大きな差がある。ノートや綴じ手帳なら、一冊の中に異質の紙を綴じる、ということはしないはずだ。

美しく、統一感があり、課題にフォーカスしやすい手帳とするため、ブランドはできるだけ統一しよう。ぼくはバインダーもリフィルもアクセサリーも、ほとんどをノックスブレインに統一している。

一冊の手帳を長くつかうための掟その四 バインドできるもの以外ははさまない

システム手帳には色々なものを際限なくはさみたくなるが、はさめばはさむほど、システム手帳としてはつかいにくくなる。そこで、バインドできるもの、つまり6穴が空いたもの以外ははさまない、というルールを設けた。

たとえば、システム手帳というのは意外に書き込みにくい。そこで、バイブルサイズと同じような大きさのメモ帳、たとえばコクヨの野帳なんかをはさみたくなる。

野帳なら、表紙が固いし薄いし折り返すととても書きやすい。しかし、なにかをメモしようとするたびに、リフィルか野帳かどちらに書き込もうかという迷いが常に発生する。

書いたら書いたで、あとからメモを探すとき、どちらに書いたか迷う。

使用済みの野帳とリフィルと、両方をどうやって管理する? 予備のリフィルと野帳を常にストックするのか? というかいっそのこと、野帳だけを持ち歩けばいいんじゃないか?

……そうやって、システム手帳をつかわなくなる。

はっきり言えば、短期的なメモなら、野帳や、その他の綴じ手帳やノートのほうがつかいやすい。

システム手帳をつかうのは、単年度では終わらない、長期的な目標の達成のためだ。10年前に書いた重要なリフィルと、今日のタスクを書いたリフィルを、同時に管理できるのが利点だ。

そのためには、あくまでリフィルに書かなければならない。

6穴が開いたリフィルやアクセサリー以外のアイテムをはさまない。

それが、4つめの掟だ。

すべては長期目標の達成のために

というわけで、ぼくがシステム手帳を使いつづけるための美学を4つの掟としてまとめてみた。

店頭で新しいバインダーを見れば欲しくなるし(プロッターのホースヘアーはかなりヤバい)、野帳やほぼ日や能率手帳ゴールドを併用したくなるし、各メーカーの紙を試したくなる。

しかし、そのたびに、この4つの掟を思い出す。長期目標の達成に、それが必要なのかを自問する。

システム手帳は自由なだけに、何らかのルールがなければシステムが破綻するし、実際にこれまでなんども破綻してきたんだけど、もう破綻している時間もないので。

おしまい。