プラスチック資源はいずれ中国から日本へ逆流するんじゃない? あるいは「仕事しないオジさん」をシルバー人材として活用しようという話
資源の美味しいところは、経済力が高い国がいただく。残りカスは、経済力が低い国へ流れていく。
日本はこれまで、強い日本円で輸入した石油でバンバンとプラスチックを作り、使い古した使用済みプラスチックを中国に売却してきた。
しかし、日中の経済力はもう逆転している。ならば近い将来、使用済みプラスチックは逆流して、中国で発生したものを日本が買い取る、という図式になるのかも。
日本のボロ負けは確定で政治も頼れないから個人でなんとか
中国にボロ負けして400年の衰退へ向かう日本。食い止める術はもう無い=大前研一 | MONEY VOICE
この記事を要約すると、
- 日本の衰退は確定
- 政治には期待できない
- せめて自分の会社やプライベートで抜本的な改革をしてみよう
というもの。
政治は守ってくれないから自分でなんとかしなはれ、と。
これはまあそのとおり。
対中国以外にも、日本には少子高齢化という亡国の危機が待ち構えており、社会保障には期待できず、会社も頼れない。
なら自分でなんとかするか〜、と起業してみたわけだが。
中国へのプラ売却で利益を上げたものの
起業して以来、国内で発生した使用済みプラスチックを買い取り、中国企業に売却するという事業を手がけてきた。
中国にわたった使用済みプラスチックは、人海戦術で価値が高いプラスチックが選別され、再生素材として色々なものにリサイクルされ、世界に売られていく。
石油を買う経済力が無かった中国は、ごみに近い、使い古した資源を購入して、それをリサイクルして成長してきたわけ。
しかし2016年ごろから「この商売、長くは続かないな〜」と思うように。
日本が衰退し、中国が成長していくと、経済格差が無くなって、使用済みプラスチックの流れは止まるからだ。
いずれ逆流するかもしれない。中国で出たごみを買い取って、日本に輸入して選別する、みたいな。
「高速で仕事やる中国人」と「仕事しない日本のオジさん」
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日本の衰退の理由のひとつは、上記の記事で槍玉に上げられているような「仕事しないオジさん」のせいだろう。
いっぽうで、中国系のビジネスパーソンはえらく能力が高い。個々の能力も高いんだけど、もっとヤバいのは組織としてのスピード。
たぶんあの人たち「社内承認スタンプラリー」をしてない。
「オレはきいてないぞオジさん」もいない。
会議さえろくにしてない。
でないと、あのスピードは説明がつかない。
このスピードの差が積み重なり、日中の経済力は逆転したんじゃないか、と思うほど。
当然、それだけ仕事が粗くもなるが、拙速は巧遅に勝る、というじゃない?
逃げ切れなかった「仕事しないオジさん」をシルバー人材として活用する策
日本の50代の「仕事しないオジさん」は「自分さえ逃げ切れればいい」と思っているかもしれない。
退職までは逃げ切れるかも。でも人生の終わりまで逃げ切れるだろうか。こちらの衰退スピードとあちらの成長スピードによっては、どうだろう。
日本が衰退するということは、円と株の価値が下がるということ。「仕事しないオジさん」が保有する資産の価値も下がっていく。
平均寿命まで大丈夫だったはずの資産が目減りしていけば、引退どころか働かなければならなくなる。
で、ぼくの今後の戦略としては、いずれはじまる(かもしれない)「日中使用済みプラスチック逆流」に備え、中国での買い付けを準備しておいたらどうだろう、と。
日本に輸入した使用済みプラは、逃げ切れなかった「元仕事しないオジさん」を雇用して、手作業で選別する。
……というかこれ、あと10年もしたらぼく自身が東京湾のどこかでプラスチック選別手作業のパートタイマーになってるかもしんない。
おしまい