「営業学」という学問はなぜ無いのか ケンカや恋愛と同じで「誰にでもできる営業」は存在しない

「営業学」という学問はなぜ存在しないのか。

大学で、経営や会計や金融について高度な学問を修めた優秀な若者が、入社して配属された営業部でまずやることが「飛び込み営業20本/日」だったりするのは、なぜなのか。

「営業学部」はどこの大学にもない

先日、知人と新規事業について打ち合わせしているときに、なぜ「営業学」という学問が存在しないのか、という話題になった。

このテーマがおもしろくて、ずっと考えている。

営業学。この学問を修めれば、だれでも営業成績の向上が期待できる。そんな学問があれば、今からでも大学に入り直したいぐらいだ。

試しにググってみたが、やはりそういう学部がある大学はない。

本を読んで勉強するよりもやってみたほうが早いことがある

営業部員のAとBが、同じ程度の営業成績を上げているとしよう。

このとき、AとBは同じ営業活動をしている、とは限らない。営業部門で、毎月のように成績のトップ争いをしている二人の業務内容が、まったく異なるというのは、ありそうなことだ。

営業とは、「自己」と「相手」、つまりは個と個の接触であって、定量化しにくい。

  • どうすればケンカに勝てるのか。
  • うまくいく恋愛の方法はないのか。
  • 友人と仲良くなるにはどうすればいいのか。

ケンカや恋愛や友人関係は、経験値と相性が大きくものをいう。営業も、それに近いのではないか。それゆえに、知識を積み上げ、体系づける学問とは、相容れにくいのだ。

結論から言うと、誰にでもできる恋愛などというものはありません

と作家の村上龍が述べているが、同様に、誰にでもできる営業、というものも存在しない。

恋愛するなら、まず女性と話してみなければならない。ケンカに強くなりたいなら、まずケンカしてみなければならない。

いくら本を読み、論文を書いても、リアルな経験にはかなわない。

高度な学問を修めた若者が、入社した大企業でまず「飛び込み営業」を大量にこなすことを要求されるのも、営業成績を上げるにはまず営業してみるしかないからだ。

「飛び込み営業20本/日」のまえにやっておいたほうがいいこと

とはいえ、どのような営業パーソンであろうとも「これやっといたほう絶対近道だよ」ということはある。

ぼくはひとり社長だが、もし将来新入社員を採用したら、飛び込み営業のまえにこれを教えときたい、ということがいくつかある。

そういうのを「営業学」としてこの記事で書いてみようと思ってたんだが、思いのほか長くなりそうなので、また別の機会にということでこの記事はここまで。

ひとまず「営業学」というカテゴリを作りましたウフフ。

▲「誰にでもできる恋愛」というタイトルでありながら、いきなり「結論から言うと、誰にでもできる恋愛などというものはありません」と冒頭からぶっ込んでくるスタイルが大好きです。さすが村上龍。

おしまい。