専業主婦は2億円損をする 橘玲(著)を読んだ 利用するのかされるのか うまいことやって利用する側になろうという話
橘玲氏の「専業主婦は2億円損をする」を読んだ。
氏の著作「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」で独立起業を決意した身としては、アッタッチャブルである主婦層をいじってしまったため炎上してしまったという本書を読まずにはいられない。
▲勢いでブワーッと読めるが辛口。読後はウムムとうなろう
大義よりも己の利益
女性だけでなく、結婚したい男性、結婚したばかりの男性にもオススメ。
結婚して住宅ローン組んですでに身動き取れない男性女性は今さらどうしようもないので読まないほうがいいかも。
橘玲氏のスタンスは、世の中の仕組みの歪みに異を唱えるのでなく、歪みを利用して自分だけトクしましょう、というところがあって、そこがおもしろい。
大義よりも、自己の利益。
そういった情報は、ふだんは本に載らない。ネットにも載らない。みんな隠すから。
あえて本にしてしまうのが、この著者の魅力だ。
「過去にそういった情報を本で公開したら闇にうごめく人びとが次々と眼前に現れて〜」
という話は橘氏自身がしており、読者としては
「そういうのもっと!」
とおかわりを求めてしまう。
愚痴を言うか うまいことやるか
主婦を選んだ時点で2億円を捨てることになる。
現代日本で子どもを産むというのは多大なリスクを背負うことになるので、その帰結として少子化は当然だ。
諸悪の根源をたどると、めぐりめぐって、残業でしか従業員を評価しない日本企業に行き着く。
正社員という身分制度。近代でさえない、封建制度的な現代日本社会。
それが改まるにはまだまだ時間がかかる。[keikou]待ってられないから、うまいことやってリッチな人生歩もうよ、というのが著者の女性への提案[/keikou]。
正直、先日入籍した彼女にも、その友人の女性全員にも読んでほしい。
利用するのか、されるのか。
利用される側は愚痴を言い、する側は実行するだけ。
利己主義的にみえても、利用する側が増えれば世の中は変わっていく。
アマゾンのレビュー見ると、高評価と低評価のまっぷたつで、こういうのはだいたいいい本。
▲著者の初めての炎上本。年収で男を選ぶ婚活がいかに愚かなのかがよくわかる
▲金持ちになりたいならサラリーマン辞めて起業しろよ、という本
おしまい