会社をやめて独立起業したいんだけどなにすればいいの? というあなたに送る起業の考え方

グーグルで検索してもわからないこと、というのはたくさんある。

愛とは。人生とは。

「起業」もそうだ。

あなたがなにで食っていけばいいのかは神も知らない

起業したい、とふと考えたときからあなたは起業家だ。でも、なにをやれば食っていけるんだろう。どんなことを、生業にすればいいのだろう。

どうやって生きるのか。なぜ生きるのか。

起業は、「自己の生きる意味」の核心に触れる行いかもしれない。

そういった、根源的な問いの答えは、この世のどこにも用意されていない。神も、その答えを知らない。あなた以外には探し出せない。自分で創出するしかないのだ。

サラリーマンの独立起業の方法二種

サラリーマンが会社を辞めて起業するとき、「なにを生業とするか」はざっくりと2種類に分けられる。

今やってる仕事と同じことをするか。

まったく別のことをするか。

今やってることと同じ仕事で、独立しようとすると、会社とのトラブルとなるかもしれない。会社からすれば、社内から競合先が生まれるかもしれないわけだから、当然だ。

あなたに、コストをかけて今の仕事を教えたのは会社だ。あなたが今勤めている会社も、最初は創業者が起業して、ゼロから作り上げてきた。

そこから、おいしいところだけを持ち出して出て行き、反旗をひるがえす。会社が、そういったことを防ぎたいのは当然だろう。

そのへんの、競業避止については過去に書いたので参照されたい。

【関連記事】サラリーマンが会社を辞めて起業するときに「退職後の競業避止義務」はどこまで有効なのか

仕事が「属人的」なら遠慮はいらない

今やっている仕事が好きだ。業界が好きだ。独立起業しても、同じ仕事をしていきたい。

しかし勤め先の会社とのトラブルが怖い。

組織の従業員であるあなたには、そんな葛藤かあるかもしれない。法的には、先に挙げた過去記事のとおりだがが、倫理的には、以下のように考えてみてはどうか。

あなたが今やっている仕事が、属人的か、どうか。

属人的なら、会社への恩などとっくの昔に利子を付けて返しているはずだから、同業界で起業しても後ろめたさを感じる必要はない。

むしろ、属人的な仕事をしていると、あなたは三年もすれば腐ってしまってつかいものにならなくなるから、積極的に辞めて、独立なり転職なりしたほうがいい。

「金のなる木の苗」を放置する経営者

属人的、とはどういうことか。

従業員が、それまでになかった手法で、業務をこなし、結果を出すことがある。規模の小さい、歴史が浅い中小企業だと、社内にノウハウが蓄積されておらず、そういうことがおこりやすい。

それこそが、「金のなる木」だ。いや、金のなる木の「苗」か。

なぜか大きな成果を上げる営業部員。他の数倍の仕事量をこなせる管理部員。いつの間にか、新しい事業を派生させてしまった中間管理職など。

なぜ、そういうことが起こるのか。そういうことができるのか。どういう仕事をしているのか。会社側は、それを取り上げて、手のひらにのせて、つぶさに観察しなければならない。

標準化できないのか。新たな事業とならないか。大事に苗を育てなければならない。

ところが、せっかくの「金のなる木の苗」を芽吹かせた従業員を、「あいつ最近がんばってるな」ぐらいにほめるぐらいで、放置する経営者が多いことにおどろく。

放置するにはさまざまな理由があるが、そのすべては、「経営者が無能だ」というところに帰結する。

そうして、「苗」はその担当者に属し続ける。属人的な仕事のできあがりだ。

金のなる木を放置すれば会社にも従業員にも毒となる

「苗」は本来、会社組織で育ててこそ「金のなる木」に育つ。

「苗」を芽吹かせるような従業員は、仕事が好きで、優秀だ。自分で考えて、自分で仕事を作ってしまう。仕事量が増えても、多くの場合は他者にまかせる権限もなく、自分でかかえて、サビ残でカバーしたりする。

上司は、高いパフォーマンスを叩き出す部下を自分の元においておきたい。経営者は、高い成果を上げてくれる従業員にご満悦だ。

苗を取り上げ、育て、増やすのが上司ひいては経営者の重要な役割だが、めんどくさいし、すぐに効果が上がりそうなことではないので、やらない。

そうやって2年もすれば、「苗」を持つ担当者はかんちがいして増長し、自分を守るために仕事をブラックボックス化し、急速に「つかえないヤツ」となってしまう。

あるいは、そうなる前に、なんだか会社がつまらなくなって辞めてしまい、競合他社に移るか自分で起業してしまう。

つかえないヤツとなった人も、会社を辞めてしまった人も、今まで何人も見てきた。

属人的な仕事で成り立っている会社の特長

属人的な仕事を放置する会社組織の特長を少しあげてみよう。

  • とうてい達成できそうもないノルマを課される。
  • 業務の量が多いため、残業代も出ないのに、長時間労働せざるを得ない。
  • なぜか時間外なのに業務がある。
  • 部下がどんな仕事をしているか上司がまったく把握していない。

こういった会社組織は属人的な業務で成立しており、会社組織の体を成していない。

こんな状態なら、もう勤め先への恩義は返していると考えてもいい(サビ残代を試算してみたらけっこうな金額となるはずだ)し、同じ業界で独立起業するのも、同業他社に転職するのも、遠慮は不要だ。

なにしろ、そのまま今の会社組織にいたって、あなたにも会社にも不幸なだけなんだから。

▲起業すると、業務はゼロからすべて作ることになる。なにやればいいんだ? というあなたへ。

▲どのような行いも、計画立案からはじまる。

起業したいなら、まずは「起業しよう」とノートに書くことからはじめてみよう。

おしまい。