起業して生き残るにはとにかく支出を減らすことだが営業経費と道具とカラダ作りにはカネを惜しむな

この4月で、設立した会社が3期目をむかえました。まだまだ余談をゆるさない状況なのですが、仕事が順調に増えており「なんとか生き残れそうだな」という手応えを感じています。

国税庁がまとめた会社生存率によれば、新たに設立された会社のうち、9割は10年のうちに消えてしまうそうです。ぼくの会社も末永く継続させたいですが、まずは10年続けば起業は成功と判断できるでしょうか。

そこで、気のゆるみを引き締めるため、これまで生き残るために意識してきたことを振り返ってみます。先に答えを書くと、やはりおカネ。キャッシュを残すため公私ともに節約が必要なのですが、節約してはいけないものもあるのです。

事業の収支をシミュレーションし夢と現実のさじ加減に悩み最後にはひらきなおる

会社を設立する際には、何度もシミュレーションをしてみました。

このぐらいのカネが入ってくるのではないか、という予測は、甘くなりがちです。なので、収入ゼロが5年間続く、というパターンから、見こみ通りにいく、というパターンまで、何通りものシミュレーションをしてみました。

いっぽうで、このぐらいのカネが出て行く、というのはかなり正確に予測できます。まあ、恐ろしいほどのカネが出て行くわけです。

収入のパターンと、支出のパターンをいくつか出してみて、それらを組み合わせてみると、事業の予測がつきます。この時点で、あまりに夢を見てはいけませんが、現実的すぎても動くことができません。

夢と現実のさじ加減とでも言えばいいのでしょうか。そこはとても塩梅がむずかしいのですが、最後には

「それでもオレはやる」

という根性論というか、精神論というか、開き直りというか、そういったものにかけることになります。

法人も個人も支出は極限まで削る

事業においては、収入よりも、支出のほうがコントロールしやすいです。特に、起業当初においては、新しい仕事を得るよりも、節約するほうが取り組みやすいでしょう。

ぼくはこれまで、法人においても、個人においても、支出を削減できるところは極限まで削ってきました。

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事務所を借りるようなことはしません。本社はマンションの自室です。それでも、本社を置いていた武蔵小杉は家賃が高かったため、安いところに引っ越しました。

食費は、粗食を心がけ、サラリーマン時代と比べると、3分の1にまで削減しました。減らそうと思えばもっと減らせるのですが、タフなカラダ作りのため、ある程度のコストは投資と考え、これ以上は削りません。

会計システムは有料のfreeeをつかっていますが、税務は自分でやっています。確定申告も、頭をかかえつつ、なんとか自分でやっています。もう少し儲かれば税理士さんにお任せすることも検討しますが、まずは勉強も兼ねて、自分でやってみようということです。



成長のために営業経費はかける どうかけるかは吟味する

しかし、削減してはいけないものもあります。

営業経費、仕事を効率化するための道具、カラダ作り、の3つです。

この3点は、成長のための投資です。投資さえも削ってしまえば、企業は成長できなくなります。

ひとつずつ、見ていきましょう。

まずは営業経費。ぼくの会社だと、営業経費はほぼすべてが旅費交通費です。現場に足を運んでなんぼ、の世界なので。

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営業のため、ちょっと外出すれば軽く半日程度の時間と数千円が消えていきます。この時間とおカネ、とても惜しいのですが、そこまで削っては事業は伸びないので、身を削る思いでリソースを投下しています。

しかし、大阪に行くなら、安易に新幹線をつかうより、高速バスをつかうことで節約します。また、数キロ程度なら、タクシーをつかわず歩きます。

旅費交通費をかけるにせよ、どうかけるかは吟味するわけです。

パソコンへの投資は惜しまない ちょっと古い最強モデルを中古で買うとコスパが高い

「仕事を効率化する道具」とは、たとえばパソコンです。起業のタイミングで購入したMacBook Pro 15 はもう涙が出るほど高かったですが、事業のすべてをになうことになるので、できるだけよいスペックを、と考えて選択しました。

しかし、最新モデルと前年のモデルの性能差は小さかったので、ちょうど店頭にあった中古を買うことで、数万円のコストをカットしました。マイナーチェンジなら、前年モデルを中古で買うのはオススメです。ソフマップだと、きちんと検品してるし、保証も付けられるので安心です。パソコンは新品でもけっこうトラブルが多いのて、ひょっとすると中古のほうが動作確認しているだけ品質が高いのではないか、とさえ思います。

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通信費もばかになりません。大手キャリアからMVNOにのりかえて大幅にコストカットしました。MVNOが弱い通話は、タイミングよく一括ゼロ円の端末を入手でき、FOMAのカケホーダイで最低限のプランとしました。

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通信といえば、ぼくが仕事をしている業界はFAXが欠かせないのですが、ネットFAXを利用しています。ネットFAXは、ユーザーにFAX番号が発行され、そこにきたFAXはメールにPDF添付で送られてくる仕組みです。



部屋にFAXを置いたほうがいいのかはかなり悩みましたが、出先でスマホでもFAXの内容を確認できるので、こちらにして正解でした。

仕事に必要な道具もまた、いるから買う、のではなく、本当に必要か、他の手段で代替できないかは吟味しましょう。

「会社は社長の器以上には大きくならない」っていうじゃない?

最後にカラダ作りです。

先ほど「食費は減らそうと思えばもっと減らせるがタフなカラダ作りのためこれ以上は削らない」と書きました。

スーパーの安売り総菜や、インスタント食品にすると、もっと支出を減らせるのですが、そうするとカラダが弱くなるのです。カラダが弱くなると、事業への意欲が弱くなり、判断にもミスが出ます。ここぞというときに、力を注ぎ込めるかどうかが、とても大事なのです。

よく「会社は社長の器以上には大きくならない」と言いますが、「器」を「体力」と言い換えてもいいんじゃないでしょうか。

具体的に注意しているのは、タンパク質と脂質、食物繊維、ビタミンミネラルです。スーパーの安売り総菜や、加工食品が多くなると、タンパク質が不足し、悪い油をとることになります。

このため、現在は鶏胸肉と野菜、酸化していない良質な脂質を中心に、足りない栄養はサプリで補うという食事をしています。

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以前、かたよった食事をしていたことがあって、どうにも意欲がわかず、数ヶ月間、メンタルが落ち込んだことがあったのですが、健診の結果、タンパク質が不足して貧血になっていることがわかり、食事を改めたところ、すぐに回復した、ということがあります。

タンパク質を増やすなら、牛肉の赤身がアミノ酸スコアも高く、なによりも美味いのですが、値段が高いため、牛肉の数分の一の値段で、タンパク質含有量が高い鶏胸肉を食べているわけです。

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野菜は、食物繊維やビタミンなどをとるためです。最近は、植物性の乳酸菌も増やしたいので、自家製のキムチを作って毎日食べています。

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脂質については、オメガ3を増やしたいところですが、魚を食べないのでなかなかむずかしい。サプリでも、オメガ3のサプリの大半は、実は製造工程で酸化しているのではないか、という話もあり、これについては勉強中です。

サラダ油のような、精製して酸化した油だけは避けようということで、グラスフェッドバターやココナッツオイル、MCTオイルをとるようにしています。

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書かなかったけど起業を成功させるには当然勉強も必要だよ

ということで、起業を成功させるために支出を極限までおさえていること、そして支出をおさえてはいけないポイントを書いてみました。

実はもうひとつ、起業を成功させるための投資として、「勉強」があるのですが、これはどんな起業関係の本を読んでも書いてあるし、そもそも起業したらいやでも皆、勉強するでしょうからここでは省きました。

知人の経営者に、精力的に営業し、利益を出し、常に勉強しているのに、食事は無頓着、という方がいます。しかし、先にも書いたように、フィジカルとメンタルは直結していますから、食事には最低限、注意したほうがいいでしょう。

小さな会社ほど、経営者の体力に業績が左右されるわけで、そういう意味ではカラダ作りも立派な自己投資です。グルメではなくてもいいですが、タフなカラダ作りは日頃から心がけたいものです。

おしまい。