ウォーキングデッドに今さらハマってしまったのでその魅力をネタバレなしに語ってみようか

ものすごい時間泥棒だよウォーキングデッド

ウォーキングデッドの魅力その1 本質は人間ドラマでありゾンビより人間のほうが怖い

みんなゾンビが大好き。ゾンビものにもいろいろある。

近年のゾンビもののマイルストーンとしてはまずバイオハザードか。

▲映画のバイオハザード第1作。

元はプレステのゲーム。スーパーファミコン大好きだったけど、プレステ版の第1作を友人宅でプレイしてゲームをやめることを決意した。

映画版は回を重ねるごとにおんなじことの繰り返しになり、主人公が無敵で、正統派ゾンビものから逸脱していく。

ゾンビものの魅力のひとつが、あっというまに感染が広がり、世の中が壊れていくこと。そこにゾクゾクする。

ウォーキングデッドでも、ゾンビ(主人公たちは「ウォーカー」と呼ぶ)が増えて世の中が壊れる。しかし、文明社会をこわすゾンビとの戦いが、このドラマの本質ではない。

文明社会が崩壊してからの、人間と人間の戦い。そこがおもしろい。

人間のエゴや欲望に比べたら、ゾンビの恐ろしさなんて直線的で単純でかわいいものだ。

人間こわい。

もちろん、車に乗ってるときにゾンビの大群に囲まれてにっちもさっちもいかなくなる、そっちいったら絶対ゾンビに襲われるよねという方向にあえていくなど、ゾンビもののフォーマットもきっちりおさえて、そっち方面でも楽しませてくれる。

ウォーキングデッドの魅力その2 映画のように短時間でケリをつけなくていいので重層的な大長編ドラマが楽しめる

映画は映画でいいんだけど、だいたい100分前後でケリがつくので、あーゾンビ怖かったわ、ぐらいでカタがつく。

▲ワールドウォーZとか、

▲アイアム・レジェンドあたりは近年のゾンビものとしては佳作か。

魅力的な世界観に触れたなら、100分とは言わずもっとひたりたい。

しかし、映画は映画だ。100分ぐらいで有無を言わさず完了する。

そこへいくと、ウォーキングデッドは延々と続く。大人気ドラマだから莫大な予算と練り上げられた脚本で物語は進む。

もう、ゲップが出そうなほど、文明が崩壊した救いのない世界をイヤというほど楽しめる。

長丁場だから、登場人物の描写が重層的だし(イヤあんた最初のほうとぜんぜんキャラ変わってない? という人もいるけど)、長時間付き合って愛着が湧いたキャラが退場するとホントにショックだし、細かい伏線の回収も楽しめる。

物語の大半は、景色の美しい田舎町とか、森林とかで展開されていくのだが、それもいい。

これがもし、ドロドロのスラム街が舞台で、ドロドロのゾンビを退治して、ドロドロの人間の憎悪ドラマが展開されると、いくらなんでも陰惨すぎて耐えられないかも。

美しい自然の風景が、ドロドロのゾンビと人間の悪徳を中和してくれるのだ。

ウォーキングデッドの魅力その3 会社とか仕事とかイヤな人間関係とかみんな滅んでしまえという気分に応えてくれる

我々は、なぜ世界が滅ぶディザスターな物語にこれほどひかれるのか。

ゾンビ。エイリアン。怪獣。核。最後の審判。なぜみんな、世界の終わりを望むのか。

はるかな昔から、人類はいつも、終末を願い、物語を紡いできた。

会社、仕事、学校、その他もろもろのコミュニティ。今日と同じ明日が、続いていく。みな、うんざりしているのだ。

適当に旅をし、そのへんの家で水や缶詰や武器を調達し、仲間と拠点をかまえ、整備して住処とする。なんて楽しそうなんだろう。

実際そんな世界になったらつらすぎてイヤだが、たまに想像するだけならば。

ハマると時間があっという間になくなっていくので1日1話ぐらいに制限するのがオススメ

というわけで、ネタバレなしにウォーキングデッドの魅力を語ってみた。

時間に余裕があるならぜひ。

救いがなく、陰惨な物語だが、だからこそ登場人物たちの苦闘が輝く。惹かれる。

ネタバレありの感想は、また別に書きたい。

おしまい。